とある店主と教祖と青年の日常

ゲームとか自作品とかゲームとか。

光捨つる君へ

拝啓、光捨つる君へ。

 

陰より君を見ていた。

陰ながらも、私の中には。

君という光がいた。

 

だが、今。

その光を捨てようとする君がいる。

 

その君へ、私から筆を認めたいと思う。

 

一つ。

貴方は大変大きな思い上がりをしている。

それは、貴方自身がいることだけで世界が変わる、

或いは変えられるという思想だ。

 

私には、それが大変腹立たしい。

尤も、今人が拠り所にするのは何、

自分自身に帰るからだ。

何も可笑しい事はない。

 

一つ。

ただ一つ。助言をしたい。

 

大事なのは「存在」ではなく。

行動であると。

 

貴方が居なくても世界が変わるのは当然です。

なぜならそこに貴方がいないから。

 

世界が変わるときは、貴方が世界を変えるとき。

世界は、貴方の「行動」を待っているのです。

 

不変の物はどこにもありません。

世界は目まぐるしく変わり、回ります。

それに疲れて立ち止まるのも、当然です。

 

無論、私もそうせざるを得なかった人です。

 

私も消えました。ですが世界は回ります。

そして私は生きています。

私という存在は、世界にとっては意味がありません。

 

ですが。

私が「行動」すれば、世界の方向が変わります。

 

そして、これは貴方にとっても同じこと。

 

今は、恐らく。

疲弊し、満身創痍で手も動かせぬ状況でしょう。

どちらにせよ、休むのが先決です。

 

ですが、決して忘れないでください。

私の他にも、貴方を光として見ている人がいることを。

 

貴方が思っている以上に、

貴方という存在は大きいのです。

 

貴方を光として、或いは神として。

そして友人として見ている人は、

貴方が思っている以上に、

思い出せる以上にいるはずなんです。

 

それを、貴方が知らないだけなのです。

 

光捨つる君へ。

 

この文が届かんことを。